クリスマス、お正月、華やかなシーズンにぴったりな花がバラ。
女性が大好きな花ランキングでも常にトップ3に入る人気の花でもあります。
贈られても贈っても、自分の為に購入するのも嬉しいバラですが、扱いが難しい高嶺の花という誤解もあるのが事実。
正しく管理された健康なバラは最後のひとひらが散るまでしっかり咲き切ります。
せっかく購入するのですから、長持ちするバラを選びたいですね。
今回は、最後までしっかり咲き切るバラの選び方をご紹介します。
近年、品質が良くなった輸入バラの増加
バラの世界に変化が起っていることにお気づきでしょうか?
最近、大振りでゴージャスなケニア産の輸入バラが見かけられるようになり、2014年にはインド産を抜きバラの輸入量トップに躍り出ました。
赤道直下のケニア高地はバラの生産に適し年間を通して高品質で持ちの良いバラが大量に栽培できるのだそうです。
現在では各国から輸入されるバラの総計シェアは国内消費量の20パーセント越えとなって来ています。
食品と違い産地を気にする事が少ない花類ですがずいぶん輸入量が増えているようですね。
ドバイを経由するの空飛ぶバラ
ケニア産など日本への直行便の無いアフリカのバラは、世界に向けて発送する中間基地としてドバイを経由しています。
ドバイに集められたバラは低温管理され、諸手続きもシステム化されスピーディーに品質を保ったまま日本や世界各国に届けられるようになりました。
ケニアからのバラは生産地から成田に到着するまで3日、成田で国内用と同じように包み直され水管理がされたのちにフラワーショップに届くまで3日の計6日間掛かります。
飛行機で運ぶバラは、運賃が発生するためなるべくかさばらない様につぼみの状態で箱にぎゅうぎゅうに詰め込むことになります。
低温で管理はされていますが、重くならないようになるべく水分のない状態で梱包されます。
昔より品質も良くなり長持ちするといわれているケニア産のバラですが、やはり輸出には時間が掛かかります。
出荷時はつぼみであることと、輸送中水切れ期間が生じることで負担は避けられません。
バラはつぼみが開くときや香り成分を出す時に一番エネルギーを使います。
つぼみの状態で根からエネルギーを取れなくなってしまったバラは体力不足。
だからつぼみの固いバラを購入すると、5分咲きや咲かない場合が多くなってしまうのです。
最後まで美しく満開のバラを楽しみたいなら、国産でも、外国産でもバラのつぼみの固さをチェックするようにするといいですね。
ケニア産の空輸バラは行程を考慮すると大輪で丈夫な高芯剣弁のクラシックな普及的なバラがお勧め。
イヴ・ピアジェのように繊細な芳香性のカップ咲きのバラは、空輸には向かないので国産品に軍配が上がります。
満開に咲く国産バラならではのバラの魅力
国産バラは、バケット低温流通と言って、茎に水を含ませた状態で産地から花屋さんまで低温管理され送られてきます。
市場に出荷する当日、および前日にだいたいは剪定され、市場を通されたバラは切ってから最短2日で花屋さんの店頭に並ぶことになります。
水切れの状態が無い、鮮度が良い事が国産バラの利点ですね。
また香りが楽しめるのも国産バラならでは。
バラの香りには「ダマスククラシック」「ダマスクオールド」「ティー」「フルーティー」「スパイシー」「ブルー」「ミルラ」個性豊かな香りがあり、バラの香りには心を落ち着かせ気持ちをハッピーにさせる効果もあります。
花弁が柔らかくデリケートなオールドローズ系のバラも国産バラの得意とするところ。
最近では茶花のように茎が細くより繊細な表情の「和バラ」なども新しい国産バラとして注目されています。
良いバラは特性を考えた繊細な心配りから生まれます。良いバラを生み出す農家さんは温度や湿度、日光や細菌対策の管理を徹底的にし、ゆったりと間隔を開けバラにストレスを掛けない栽培を行います。
家庭でバラを最後まで楽しむための6つのポイント
◆ 固いつぼみのバラは選ばない、花がやや開き“がく“が少し反り返ったころの物が安心。
◆ とげを折るとそこから細菌が侵入する可能性があるので自宅では折らない。
◆ バラは大食漢、切りバラは延命剤(バラ専用の物もあります)無ければ砂糖水などで栄養補給を。
◆ 花器は細菌が繁殖しないように綺麗に洗い漂白剤も効果的。
◆ 水を変える時、茎を1~2cmほど切って切り口を新鮮に保つ。
◆ 花が咲き切って散りだしたら、お風呂に花びらを散らすのも楽しみ方のひとつ。
知ってた?健康なバラの命って本当に長い
アールフラワーでは作業スペースやハサミ、バケツなどの器具を常に清潔にし、水揚げ管理もしっかり行っています。
品質の良い咲くバラを見抜き、水切れ期間をなくし売り場でも常に管理の目が行き届いて居るバラは、結果として長持ちします。
アールフラワーの店長は、カサブランカとバラが好きでとてもこだわっています。
どのバラが咲くか、品質が良いか聞くのもポイントです。是非お気軽にお問い合わせください。